2014/02/12 松本

#洗面台(目標といった意味での)「夢」という言葉から何を連想しますか?

私は「劣等感」という言葉を連想しました。昔、自分の周りには「夢があれば何だってできる」「大きな夢を持て」といった言葉が溢れていました。ところが自分には夢なんてものはありゃしません。その頃の思いが劣等感に結びついたのでしょう。

いま考えると夢というものは “洗面台の排水口” のようなものではないかと思います。蛇口から流れる水がやる気や情熱、そして自分自身。排水口が到達点、つまり夢です。
蛇口から勢いよく流れ出た水は、排水口へまっしぐら。流れる水はきっと「排水口(夢)があれば何だってできる!」と全能感を感じていることでしょう。

ところ蛇口から水が出ない場合はどうでしょう?
蛇口に何か詰まっていたり、元々の水圧が弱かったり、途中で水漏れが起きていて水が出ない――そんな人たちは意外と多いように思えます。彼らに排水口は何の役に立ちません。

「夢が大事」と言う人たちは蛇口をひねれば当然水が出てくるものだと思って排水口の大切さを喧伝しているし、「夢がない」と言う人たちは水が出なくて困っているのに排水口の大切さを聞かされている――童話のワンシーンのように間の抜けた構図が思い浮かびます。


地道に蛇口を直しながら過ごしていますが、最近は排水口などというものは無ければ無いでよいのではないかと思うようになりました。全能感はありませんが、水が貯まってゆくのを見るのも楽しいものです。それにいつか洗面台から溢れ出したときには、そこが新しい排水口代わりとなるのかもしれません。それがまた愉しみでもあります。


なお、若い頃になんとか設定した夢は普通の人になることでした。いやぁ見事に夢を叶えてしまいましたね!

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