2015/11/26 松本 コミュ力・スイッチ

24人のビリー・ミリガン〔新版〕上

先日、とあるアンケートを読んでいたところ、半数以上の方が「コミュニケーション能力を向上させたい」といったことを書かれていました。それで接客業の方を中心に色々な方に「どうやったらコミュニケーション能力が上げられるんでしょうか?」と訊いてみました。

「とにかく場数を踏むこと!」というのはどなたも言われていましたけれど、少し気になったのが、およそ半数の方が【スイッチ】という言葉を使っていたことです。

・相手によってスイッチを切り替えて…
・接客時はスイッチをONに…

このスイッチってのは何なんでしょうか?

ところで、”多重人格” という言葉は一般用語として定着した感がありますよね。でもコレって実は病気でも何でもありません。むしろ多重人格であることは正常な状態なのです。

病気としての多重人格障害(解離性同一性障害)とは、複数の人格の間で記憶が共有されないというものです。そのため海外では他の人格が犯した犯罪について無罪判決が出たりしました(参考:ビリー・ミリガン)。

正常な人はいくつかの人格(というと大げさですが)を使い分けます。フォーマルな場での人格、家族と接する際の人格、友人と接する際の人格…きっとみなさんも色々な人格をTPOに合わせて使い分けられていますよね?

こう書いて、これって「服装」に似てるなぁ、と思いました。TPOに合わせて適切な服装に着換えるのと、TPOに合わせて適切な人格に切り替えるのって同じことなんじゃないでしょうか。

そして、ふと「コミュニケーション能力が足りない」と言われる人たちについて考えてみると、その多くがどのTPOでも 部屋着 のような人格しか使っていないように思いましたが、さてさてどうなんでしょうか。ご意見およびコミュニケーション能力の上げ方について引き続き募集しておりますので、皆様ご協力をよろしくお願いいたします。

 

ちなみに自己評価としては、僕もずっと部屋着の人格で過ごしているタイプだと思うのですが、なぜか周囲からはコミュニケーション能力があると言われているのが謎なところです。いやまぁ「ある」というだけで「高い」という評価では決してないのですけれど。

 

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