2013/06/25 田邊

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写真は「蛇の目のきき猪口(ちょこ)」です。 結構奥深いものでした。 「きき猪口」=日本酒を「きき酒」する時に使う器。白い磁器製で内側の底に青い輪の二重円(蛇の目模様)が描かれていますよね。 この底に描かれた蛇の目模様は単なるデザインではなく、きき酒をする為の機能として必要な柄だそうです。 1.白い部分でお酒の色 2.青い部分で沈殿物、浮遊物がないか 3.白と青のコントラストでお酒の透明度 などを確認するそうです。 飲み口が大きいのはたくさん呑む為ではなく、お酒の香をかぐ為。 しかもこの蛇の目のきき猪口には「本きき」とそうでないもモノがあり、「本きき」はきき酒するためだけに作られたプロの道具。 見分け方のポイントは3つ。 1.蛇の目柄の表面 本きき猪口は焼いた後に1つ1つ職人が円を手書きするので底の表面に染料分の凹凸ができます。 2.蛇の目柄の色 本きき猪口の色は焼いてから染料を手書きするので青が濃いです。きき酒をする時、磁器の白と蛇の目の青のコントラストを使うので青が濃い方が違いがハッキリわかります。 3.器の厚さ 口に当たる部分が薄いので最初に唇と舌先をお酒にあてることができます。 なんだかこのきき猪口でゆっくり飲んでみたくなりました(^.^)
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