「携帯のアドレスが変わりました」 と、連絡が入ったので「そっか」と思いながら送信者を確認したところ、高校の頃の友人で、実に12年ぶりの連絡でした。   用事もないのにメールや電話を掛けるのが苦手な私は「便りがないのは元気な証拠！！」と言わんばかりに人と疎遠になるのが得意（？）です。そんな私に、一斉送信ではなく個別に連絡をくれた友人は、高校の卒論で「人間観察」をテーマにしたくらい、すごく人を見ている女の子でした。 そんな彼女に、私もやるせない気持ちを救われたことがあります。   「それ、どうなの？」ということが我が身に降りかかってきても、波風を立てたくない…という気持ちもあり、自分を押し殺すことが多かったです。そんな私を見抜いたんですね。誰もいない教室で、声を掛けてくれました。   小さい頃「お天道様は見ている」と聞かされたように、誰かが見ていてくれているんでしょうね。その「誰か」が、当時の私にとっては彼女だったわけですが、高校を卒業してから今の今までお互いに連絡を取らず過ごしてきました。   用事がなくても、たまには「元気にしてる？」と連絡するのもいいかな…と思えてきました。